映画のなかで、わたしたちは現実とは別個の「都市」に出会う。この現実には存在しない都市、しかしわたしたちが日々生活している現実と、どこかでつながっている不思議な場所、それが「映画のなかの都市」だ。

映画のなかの現代建築

映画のなかの現代建築

たとえば「誰かに見られている」や「マンハッタン」の「グッゲンハイム美術館」、「ハドソンホーク」や「ボッカチオ'70」での「EUR(ローマ万国博覧会)イタリア文明館」、「心のままに」や「幸福の条件」に現れる「ソーク生物化学研究所」、「恋に落ちて」や「フィッシャーキング」、あるいは「カリーとの道」の三本に登場するニューヨークの「グランド・セントラル・ステーション」、それに「ひとひらの雪」と「つぐみ」に出てくる「伊豆の長八美術館」などがそれである。


映画に見る近代建築―デザイニング・ドリームス (SD選書)

映画に見る近代建築―デザイニング・ドリームス (SD選書)


夜にボタンを押すケースが増えてきた。立て続けに買った映画の本。