2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

090822故あって奈良へ 大乗院庭園は、15世紀の半ばすぎ、善阿弥とその子が京都から招かれてつくったものです。善阿弥は銀閣寺の庭を造った作庭の名手。いま奈良ホテルのすぐ南にその一部が残されています。 その一角に建てられた「名勝大乗院庭園文化館」は…

スイス学生会館の写真を整理しながら思い出した建物がある。坂倉準三の「神奈川県立近代美術館・鎌倉」。1950年に行われたコンペで勝ち取ったプロジェクト。コンペには前川國男、吉村順三なども参加。外壁はアスベストパネルをアルミの目地で接合。内部は大…

今日敷地を訪れると、スイス学生会館は多くの建物に囲まれていることに気づく。このパヴィリオンは孤立した建物ではなく、パリ南部の大学都市と呼ばれる国際公園の中に最後に完成した建物なのであり、1920年代の「国家的」イメージを表現した不幸な建物と並…

また話が最初にかえりますが、私は、学校では、もてあまし者でした。様式の問題が出ても、様式をやらないで、もうセセッションばかりやって、学校では非常に成績が悪いし、手に負えないもてあまし者でした。手に負えないというのは少し語弊がありますけれど…

先週、大阪へ行った時のこと。 解体前の堂島ダイビルと北浜の綿業会館へ。 まずはダイビル。 この時代にこの吹抜け。 右に見えるのはダストシュート型の郵便受け。 ダイビル本館 大正15(1926)年に渡辺節の設計で建てられた、ネオ・ロマネスク様式の大規模…

1928年にル・コルビジェがサヴォア邸の設計を依頼された時、彼は自分の建築的ボキャブラリーがほぼ完成されつつあることを自覚していた。彼はア・プリオリな理念によって完璧なまでに武装されていたし、彼の建築原理を世に示したいという野心も持っていた。…

1階部分の内側に入ると、ここはサービスと召使のために当てられていて、ひとは斜路か回り階段かどちらかに沿って進むことができる。とくにこの斜路は建物全体を貫通しているもので、回り階段とともに、基本的な形態と「対象物の型」の連続を構成している。 2…