2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

映画のなかで、わたしたちは現実とは別個の「都市」に出会う。この現実には存在しない都市、しかしわたしたちが日々生活している現実と、どこかでつながっている不思議な場所、それが「映画のなかの都市」だ。 映画のなかの現代建築作者: 飯島洋一出版社/メ…

「写真は創るものではなく、探すものだ。」というドアノーは、パリの街を自由に歩き回り、そこから自分の写真を生み出してゆく。 ドアノーの世界はパリの庶民の中に根を張り、喜びと悲しみ、そして優しさと皮肉が交流しあっている。 知らなかった。京都でド…

木村伊兵衛のパリ作者: 木村伊兵衛出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 2006/07メディア: 大型本購入: 3人 クリック: 82回この商品を含むブログ (32件) を見る 今日のNHK日曜美術館は「木村伊兵衛 天然色でパリを撮る」 日本写真界の巨人、木村伊兵衛(19…

未来を射抜け 三十三間堂で新成人が通し矢 新成人らが弓道の腕を競う「通し矢」が15日、京都市東山区の三十三間堂であった。はかまや振り袖姿の新成人が射場に並び、自らの成長を誓って力強く弓を引いた。通し矢は、江戸時代に武士が三十三間堂の長い軒下…

伝道院の帰りに堀川通りを歩いているとルーバーに囲まれた見慣れない建築が。「龍谷ミュージアム」、設計は日建設計。2010年7月に竣工とのこと。今まで何度も前を通っていたはずなのだが気がつかなかった。 京都迎賓館と同様、いつもの日建設計。ケチをつけ…

少年時代を東京、佐倉で過ごす。帝国大学工科大学(現在の東京大学工学部)卒業して同大学大学院に進み、のちに工学博士・東京帝国大学名誉教授となる。法隆寺が日本最古の寺院建築であることを学問的に示し、日本建築史を創始した。また「建築進化論」を唱…

[rakuten:hmvjapan:11702913:detail] 六十年代後半の数年間、私は菊竹氏の下で働く機会を得たのだが、氏の言動は「狂気」に満ちていた。笑顔を絶やさない晩年の菊竹氏を知る人からは、狂気という表現はおよそ想像できないかもしれない。 しかし、当時菊竹氏…

溜まっていた写真の整理。 夜の京都駅。設計は原広司。いろんなアイデアが詰まっている。唯、多くの批判があるのも事実。 京都駅ビル(JR西日本)は、日本の鉄道駅舎としては異例の国際指名コンペ方式で行われ、新駅ビル設計者には原広司、安藤忠雄、池原義…

河井寛次郎記念館へ。贅沢な時間とはこういう時間を言うのかもしれない。写真は最初に断りを入れれば自由に撮影することができる。 当時の島根県安来町(現在の安来市)の大工の家に生まれる。松江中学(現島根県立松江北高等学校)を経て、1910年、東京高等…