ご存知の方も多いと思うが、現在の建築士法田中角栄氏が1950年(昭和25年)4月に建築士法案を提出、成立したもの。
どうやって取得されたかは知らないが、田中氏は、この法律による一級建築士第一号資格取得者。
そして、同じ年の5月24日に建築基準法が制定された。(その前は、市街地建築物法
その建築基準法、今は大変なことになっている。
コンプライアンス法令遵守)不況が確実に起こっている。
私見ではあるが、最近まれにみる悪法の一つかと思う。
正しく言えば、法律を厳しくしようと言う面では悪法でも何でもないのだが、要は法律を創った人間が、実務を知らなかったということ。
だいいち、国土交通省の大臣が何も判っていない。
性悪説である。
設計の自由度を縛る法律。設計者の判断を無視した法律。何のための建築士か・・・・。
F.ゲーリーやD.リベスキンド、ザハ・ハディッド が日本でやったらどうなるんだろう?
あの大臣は、そんなことありません、どうぞ独創的な設計をおやりになって結構ですよと言うかもしれないが、それが3ヶ月近くの審査期間と、今までの数倍の審査料、勿論、それにかかる設計料をを含めての費用を「はいそうですか」と了承する施主がいるかということである。(あの大臣は勿論そんなことも判らないであろう。要は、あの大臣を操っている官僚なのだが)
多少専門的になるが、住宅でいえば、混構造方式と薄肉ラーメン方式がやり玉に上っている。
別にやろうと思えばやれるのだが、適判(適合性判定pdf)物件となってしまう。そうなれば、先ほど述べた、審査機関と審査料が必要になるということ。
それに、構造設計料。構造設計者によっては、住宅程度でも適判物件となれば、構造設計だけで200万位かかるという人もいるくらい。
混構造といえば、吉村順三さんの一連の作品も出来なかった可能性もあるわけ。勿論そのほかにもエトセトラ、エトセトラ。
学生に、こんなこと出来ますかと問われて、技術的には勿論可能なのだが、今回の基準法では事実上実現は・・・・・という説明をするのが腹立たしい。






今日の映画。
ヒトラーー最期の12日間ー」
正直言って、びみょー。
グロイのが苦手な人にはお勧め出来ない。
それがなんともなく、ミニシアター系のものがお好きな人にはひょっとしたら面白いかも。
エンドロールをみていると実話に基づいているらしい。

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