29082010


関西吹奏楽コンクールへ。子供の学校は金賞を獲得するも普門館は成らず。会場の京都会館、設計は前川國男先生。解体の噂もあったが、今年で50年とのこと。








早めに行って時間があったので京都府立図書館へ。設計は武田五一先生。こちらの竣工は1909年ということで京都会館の倍の約100年。「京都会館なんてまだはな垂れ小僧」という武田先生の声が聞こえてきそう。

明治42年(1909)4月
京都府立京都図書館」現岡崎の地にて蔵書5万冊で開館。
設計者は武田五一。開館記念として美術・工芸に関する図書を3階陳列室に展示
概要:レンガ造3階建、延べ面積772坪。 閲覧室は普通・特別・図案・新聞・婦 人・児童、3階に講演室・研究室を兼ねて二陳列室。書庫は木造4層構造。
美術館的機能もあり、竹久夢二の第1回個展(明治45)、第2回個展(大正7)や 岸田劉生個展(大正9)等の作品展が行われた。



不思議と落ち着く地下の閲覧室。100年前にこの発想。デジタル時代の図書館のあり方か・・・・・






武田先生については

「関西建築界の父」とも言われる日本の建築家で、近代日本を代表する建築家の一人。ヨーロッパ留学で影響を受けたアール・ヌーボー、セセッションなど、新しいデザインを日本に紹介した建築家とも言われる。建築以外にも工芸や図案・テキスタイルデザインなども手掛けた。自身の作品のみならず、京都高等工芸学校(現・京都工芸繊維大学)図案科や京都帝国大学(現・京都大学)に工学部建築学科を創立し多くの後進を育成した。また、神戸高等工業学校(現・神戸大学工学部)の設立にも関与[1]。この他「新建築」創刊も指導した[2][3]。フランク・ロイド・ライトとも親交があり、国会議事堂建設をはじめ多くのプロジェクトに関与している。法隆寺平等院などの古建築修復にも関わりが深い。 

求道学舎再生―集合住宅に甦った武田五一の大正建築

求道学舎再生―集合住宅に甦った武田五一の大正建築