もう一つ映画の話題。日本名は「バーバー」(床屋)。原題は「The Man Who Wasn't There」

監督、脚本はあののコーエン兄弟

コーエン兄弟制作映画では、伝統的に監督としてジョエル、製作としてイーサンがそれぞれ別個にクレジットされてきた(実際はどちらも兄弟の共同作業であり、二人の間に明確な役割分担が存在するわけではない)。しかし『レディ・キラーズ』(2004年)からは監督・製作共に兄弟による連名となっている。脚本では処女作の『ブラッド・シンプル』(1984年)から最新作の『トゥルー・グリット』(2010年)に至るまでずっと兄弟の連名である。また、兄弟はロデリック・ジェインズ(Roderick Jaynes)という変名で映画の編集作業も行っている。
兄弟はカンヌ国際映画祭の常連であり、『バートン・フィンク』(1991年)で同映画祭初の主要3部門(パルム・ドール、監督賞、男優賞)を制覇したのを皮切りに、『ファーゴ』(1996年)、『バーバー』(2001年)でも監督賞をそれぞれ受賞している。『ノーカントリー』(2007年)では同年度のアカデミー賞で作品賞を始めとする計4部門を受賞。名実ともに現代のアメリカ映画界を代表する巨匠として注目を集める存在である。

「ちょっとしたボタンの掛け違い」のようなストーリーが淡々とすすんで行く。主演はビリー・ボブ・ソーントン。この人、

これまで5度の結婚歴がある。女優のアンジェリーナ・ジョリーとは2000年に結婚、2003年に離婚した。また映画のプロモーションでの公式な来日はないが、2001年当時に妻であったアンジェリーナ・ジョリーの主演作『トゥームレイダー』のプロモーションに夫婦で来日。その際には東京国際フォーラムで開催されたジャパンプレミアにも出席してアツアツぶりを見せた。



バーバー ― 2枚組 DTSスペシャルエディション (初回生産限定版) [DVD]

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