本日発売のカーサブルータス。(訳あって毎月購入することになったのだが、これはこれで結構面白い。)
ピーター・ズントーの最新作。ドイツ、ケルンの「聖コロンバ教会ケルン大司教区美術館」と「ブルーダー・グラウス・野のチャペル」の紹介。
特に、野のチャペルはズントー独特のストイックな作品。
このチャペル、関係者のみならず、村の人もズントー本人も参加して作り上げたという手作りの教会とのこと。
要は、もうひとつの美術館と違って予算が無かったのだろう。
以前、教会の設計をやったが、このシチュエーションは良く判る。金が無かったら、出来る分は自分たちでやろうというノリ。自分も一緒にペンキを塗った。
設計をやる人間は、予算が無くても自分の思いが叶うなら、喜んでやるといった変わったところがある。ズントーもご多分にもれず、この変わった人種なのであろう。
感心するのは、若者の宗教離れが進んでいるとはいえ、この体制的なキリスト教社会で、ピーター・ズントーが受け入れられたこと。
隣のデュッセルに通っていた頃、ケルンには何度か行ったが美しい町である。(今日はいつもと口調が違う)
大聖堂は、でかかった。
今は知らないが当時はデュッセルドルフとケルンは仲が悪く、アウトバーンで確か45分ほどの距離(時速200キロくらい)だったが、お互いの街に相手の行く先を示す看板が無かったのが印象的だった。
スイス人、ズントーの作品があるというなら、是非、もう一度行きたい。
本日はオチ無し。

Casa BRUTUS (カーサ・ブルータス) 2008年 01月号 [雑誌]

Casa BRUTUS (カーサ・ブルータス) 2008年 01月号 [雑誌]