カーサ・ブルータスのもう一つの特集。
「さよなら、黒川紀章。」
「5分でわかる、黒川紀章の履歴書」
(この軽いノリがこの雑誌の人気の秘密か。ただ、建築の敷居を低くしてくれた功績は評価する。)
もしかしたらと思ったのは、今年の1月か2月号の「建築知識」で写真を見たときだった。
相変わらず、「安藤より俺のほうが上」などと強気のコメントをされていたが、激やせだった。
その後、東京都知事選に出馬されるなど、精力的に活動されていたので、違ったのかと思っていた矢先の訃報だった。
お父様も建築家。京大では西山夘三研究室、東大では丹下健三研究室と超エリートコースを歩んだ人。経歴を見ていると、いやになる位の活躍ぶり。好き嫌いは別として、73歳で生涯を終えるには惜しい人だったのかもしれない。
メタボリズム」、「共生(ともいき)思想」「花数奇」・・・・とこの人、広告代理店でも充分やっていけたと思うくらい色々な言葉を残してる。
今、元黒川事務所のOBという方と仕事をご一緒させて頂いてるが、そのこだわりようはすごいものだったとの事。常にその時の一番よいものでありたいということで、工事が始まった後でも、現場で設計をやり直していたとの事。建築基準法が変わった現在では現実的に不可能であろうが、その情熱には感服する。担当者は、現場での説得と、予算の帳尻合わせで、右往左往していたそう。(この事務所のホームページも昔から変わらない。・・・・他人のこと心配する前に自分のこと何とかしろ!!!)
奈良写真美術館は好きな建物。(もうちょっとましなホームページにならないもんか!!黒川さんに謝れ!!)
国立新美術館も早く見たい建物の一つ。「スキン+ボーンズ」のときに行っとけばよかった。(もう、やってません。)
ご冥福をお祈りしたいと思います。

都市革命―公有から共有へ

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花数寄―伝統的建築美の再考

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例の国土交通省ダックスフンド怒っている人が他にもいた。当たり前の話だが・・・
テツゾー君の日本特派員協会での会見模様