計画の授業。
今回は「Sur FACE 14人の現代建築家たち」

sur / FACE 14人の現代建築家たち [DVD]

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登場する建築家達は
内藤廣、伊藤豊雄、原広司、妹島和代、西沢立衛黒川紀章磯崎新長谷川逸子隈研吾谷口吉生安藤忠雄坂茂青木淳、槙文彦、丹下健三・都市建築設計研究所
今日は坂茂の紹介。
「日本の建築家は甘やかされていますよ。例えばの話ですが、有名な建築家に仕事を頼んだ場合、クライアントは建築家の設計に一切口出ししません。質問もしません。
“何故この形なのか?”と。
その建築家がものすごくばかげた答えを出しても彼らは疑問に感じません。
でも、海外のクライアントは説得のある答えを求めます。一般の人でさえ“何故か”と聞いてきます。
答える必要のない日本の建築家はやりたい放題だ。
だから日本の建築はあんなに自由な形をしているんです。それが日本建築の独自性といえますね。
(中略)
建築に制約みたいなものが無いから自由に設計できる。
今日の日本が抱える問題は非常に深刻ですね。
まず、第一に教育制度がなっていない。
大学は恐らく世界最低のレベルです。学生は勉強する必要が無いから授業にも出ない。
英語も話せません。海外で働くこともできない。
政治が頼りないから、政治家を志す者もいない。
日本に未来は無いな。」
・ ・・・・・・・・
相変わらず口が悪い。

しかし、作品は感心させられる。
これには参った。
ノマディック美術館

その他にも(写真及び照会文は引用)

家具の家

家具(棚)は住宅の場合に欠かせない要素だが、ここでは家具そのものに空間的な役割だけでなく、主体構造としての役目を 負わせている。ユニット寸法は高さ240cm、幅90cm、奥行きは45cmと70cmの2種類。工場の家具職人の手で塗装まですませたものを現場に搬入 し、組立て、その上端を木質系の複合梁でつなぎ、構造用合板をのせて水平剛性を確保している。施工の手間、精度の確保、費用の低減などの面で、この工法は 有望と考える。
紙の教会

ローコストで、しかも学生のボランティアが重機を使わず、簡単、安全に組み立てられることが前提だった。また移設の可能 性を考え、解体しやすさも考慮した。10m×15mの平面の外周をサッシュで包み、内側に長さ5m、直径33cm、厚さ15mmの58本の紙管で楕円形の 内部空間を構成した。サッシュの開け放たれた入口から回廊に入り、紙管の列柱をくぐり、テントを通して天空光が満ちる中央の空間に進むという体験は、仮設 の小さな建物といえども、大きくて立派な聖堂に勝るとも劣らない。
ダブルルーフの家

山中湖を望む急斜面にたつ別荘。構造計算上の積雪荷重は1m(200kg/平方m)だが、それを全体の架構にあてはめる と、撓みがネックになって各部材の寸法が大きくなってしまう。そこで居室の屋根面の上方に、さらにもう1枚の鉄製折板屋根を設けて積雪時の荷重を負担さ せ、主体架構部材に影響を及ぼさないようにした。その結果、極めて軽快な架構が実現された。折板屋根は日射を遮る効果など、居住性の向上にも役だっている。

これには笑ってしまった。カーテンウォールの家。

帳壁ではなく、本物のカーテンが窓の外について、ゆらゆらるれている。

Wikiより引用
坂 茂(ばん しげる、1957年 - )は、日本の建築家。慶應義塾大学環境情報学部教授。

東京都生まれ。1976年成蹊高等学校卒業後に渡米。1984年、ニューヨークのクーパー・ユニオン(The Cooper Union for the Advancement of Science and Art)の建築学部を卒業(建築学士号)。

マイノリティ、弱者の住宅問題に鋭い関心を寄せ、難民シェルターを国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)に提案し開発・試作し、また1995年の阪神大震災後の仮設住宅や教会の集会所を「紙(紙管)」で造った。

磯崎新アトリエに在籍経験がある。

主な作品に「カーテンウォールの家」、「家具の家」、阪神大震災後の「紙の家」などがある。

紙の教会では、毎日デザイン賞大賞、日本建築家協会 第3回関西建築家賞大賞および新人賞を受賞。