12月31日の次の日。封印していたDVDを観る。
作家のトルーマン・カポーティが「冷血」(1966年) を取材し書き上げるまでを描いた伝記映画。

『冷血』(れいけつ。英題:In Cold Blood)は、トルーマン・カポーティが1965年に発表した小説である。1959年に実際に発生した殺人事件を作者が徹底的に取材し、加害者を含む事件の関係者にインタビューすることによって、事件の発生から加害者逮捕、加害者の死刑執行に至る過程を再現した。

(中略)

この作品の取材中に、作者は加害者との交流を深めるが、「加害者を少しでも長く生きさせたい」という気持ちと「作品を発表するために、早く死刑が執行されて欲しい」という2つの感情の葛藤にさいなまれた。『冷血』は作者にさらなる富と名声をもたらしたが、以後、作者は作品を1つも完成出来なかった。表題の「冷血」は特にこれといった理由もなく、何の落ち度もない家族を惨殺した加害者を表していると言われているが、表向き加害者と友情を深めながら、内心では作品の発表のために死刑執行を望んでいた作者自身を表すのではないかという説もある。


ちなみにカポーティのこの前の作品は「ティファニーで朝食を」 Breakfast at Tiffany's(1958年)
主演はフィリップ・シーモア・ホフマン。この映画でアカデミー主演男優賞とゴールデングローブ賞 主演男優賞 を受賞した。この人最近では「ダウト」(あるカトリック学校で)でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされたちょっと気になる俳優さん。
この映画の中でカポーティの子供時代の隣人で、幼なじみのハーパー・リーアラバマ物語の原作者)がカポーティの取材協力者として登場し、「アラバマ物語」(To Kill a Mockingbird) の映画化のくだりも紹介される。
この映画があった。早速DVD注文。


アラバマ物語 [DVD] FRT-155

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