「中野本町の家」、「シルバーハット」、「東京遊牧少女のパオ」、「レストラン・ノマド」、「八代市立博物館・未来の森ミュージアム」、「せんだいメディアテーク」、「サーペンタイン・ギャラリー・パビリオン」、「TOD‘S表参道ビル」、「福岡アイランドシティ・中央公園中核施設ぐりんぐりん」、「リラクゼーションパーク・イン・トーレヴィエハ」、「瞑想の森市営斎場」、「多摩美術大学図書館」、「座・高円寺」、「今治市伊東豊雄建築ミュージアム」、「台中メトロポリタン・オペラハウス」・・・伊東豊雄ほどめまぐるしく変わる建築家をあまり知らない。特にせんだい以降は。
神戸大学で開催されている「神戸建築学」(pdf)第4回:伊東 豊雄(建築家)「東日本大震災から学ぶこと」モデレーター:遠藤秀平(神戸大学・教授) 進行:槻橋修(神戸大学・准教授)を聴講。
まずは東日本大震災のプロジェクト「みんなの家」について。事務所のスタッフから「これでいいのですか、伊東さん」と言われたほど、ご本人も認める通りの普通の家。仮設住宅で洗濯物を干す庇も無いんですよと言われれば庇もつけるし、縁側で将棋をしたいと言われれば縁側もつける。被災者(施主)の要望をみんな聞いていくと普通の家になってしまったということ。
そのあとは主に最近作についての話。他には前日現場から帰ってきたばかりという「台中メトロポリタン・オペラハウス」について。最後までコンペで争った遠藤秀平さんも居合わせてコンペの時の話も。
学生との質疑応答では「せんだいデザインリーグ2008卒業設計日本一決定戦」の時の斧澤美知子さんとのバトルを思い出させるような学生との熱いやりとりも(内容はあまり大したものではなかったが)
とにかく熱い人。「ザハもゲーリーももう古い」と言い切る伊東さんがちょっと好きになった。

NA建築家シリーズ01 伊東豊雄

NA建築家シリーズ01 伊東豊雄