学生を連れて大徳寺へ。
基本的に公開していない寺。中には約200ほどの塔頭(「たっちゅう」と読む)があるという。そのうち公開されているのは4つだけだが、今回は学生の勉強のためということで普段見ることのできない「方丈」や「三門 (金毛閣)」内部を特別に拝観させて頂いた。
僧侶から直接禅宗の修行や食事の作法などについて説明を受け、ほんの少しだけ禅宗というものについて理解できたような気がした。ちなみに館長おすすめの大徳寺本は


塔についてふれる。禅のほうでは、その思想から塔はさほどに重視されず、どの大寺にも、五重塔や多宝塔などはない。ところが”塔”ということばは、禅宗では多用される。臨済宗の各大本山のなかにある子院は”塔頭”と呼ばれるのである。
塔もないのに塔頭というのもおかしいが、この場合の”塔”とは墓碑のことである(卵塔・五輪塔などを思えばよい)。高僧や施主の墓(塔)のほとりに庵をたて、亡き師に対し、生けるがごとくに仕えたことから、塔頭ということばができた。