昨日の話。
京都市景観課にて
「外壁の色をマンセルで書いておいて欲しいんですけど」
「木との相性もありますので、黒でいきたいんですけど
一部、白の壁もありますけど・・・」
「白も黒もきつい」
「はァー?」
「無彩色でしたら、この程度のグレーにして頂かないと」
「この色、外壁に塗ったら、汚れた白ですよ」
「うちはこの程度までで抑えてるんですけど。」
・・・・・
「図面を描き始めたときからイメージしていた色ですので
そう簡単にウンとは言えません」
「施工の前にでももう一度ご相談下さい」
・・・・・
何を相談するのだろう?
京都市は何をしたいのか?

こんなアパートを造ると言ったらどういうか。
MVRDV WOZOCO

高齢者のための100戸の集合住宅『オクラホマ』 (アムステルダム
闘いは続く・・・・





気を取り直してフィッシャー邸



家の中に入ってみる。
玄関のドアを開けると広めの廊下のような玄関ホール。
入って右側はベッドルーム、ゲストルーム、浴室、トイレ、ユーティリティの個室群。
45度振られた北側の棟は2層分の天井高さのリビング・ダイニング・キッチン。
勿論、家族構成や施主の要望もあったのだろうが、
この前に建てられたエシェリック邸が限りなくワンルームの構成だったのに対して
この住宅はいわゆる、nLDKタイプ。
シェリック邸は




このことについて松隈洋氏が建築巡礼という本の中で
以下引用
まず、「空間のヒエラルキー」が放棄されていること。前出のエシェリック邸では、吹抜けのリビング部分がプライベートな部分からも意識されるように配置され、象徴的な暖炉の煙突を中心に、ほぼワンルームの空間としての統一感が与えられていた。
しかしこの住宅では、リビングは、ただボリュームの大きな部屋としてポツンと置かれているだけであり、すでにプライベートな部分を支配したり、大げさに家を統合するようなものではなくなっているのである。
このことの指し示す意味はかなり衝撃的である。・・・・・・

ルイス・カーン―構築への意志 (建築巡礼)

ルイス・カーン―構築への意志 (建築巡礼)

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ヒエラルキーの放棄・・・・
シェリック邸についてはいずれ