kei-design2009-04-04

引き続きジュビリー教会。

聖書:レビ記25.
あなたは安息の年を七回、すなわち七年を七度数えなさい。七を七倍した年は四十九年である。その年の第七の月の十日の贖罪日に、雄羊の角笛を鳴り響かせる。あなたたちは国中に角笛を吹き鳴らして、この五十年目の年を聖別し、全住民に解放の宣言をする。それが、ヨベルの年である。あなたたちはおのおの先祖伝来の所有地に帰り、家族のもとに帰る。五十年目はあなたたちのヨベルの年である。



ポツンと建っている。周りは住宅。四方丸見え。設計する方としたら気の抜けない建物。ファサードの無い建築、あるいはすべてがファサードの建築と言って良いのかもしれない。上の写真は裏側。ランドスケープはトラバーチンの床だけ。よほど自信がなければできないだろう。
「聖三位一体」を暗示する「3」枚のシェル。






現地の人の説明によると、コンクリートは特殊加工をした白いコンクリートとのこと。調べてみると、内部にスタイロフォームを充填したプレキャストコンクリートらしい。ヨットの帆をイメージさせる白い壁面。



内部は



積石造の教会から移ってきた信者はどう感じたのか?
引用。
「グレート・ジュビリー」
カトリック教会はキリスト生誕2000年を祝福し1999年12月25日から2000年1月6日までを「グレート・ジュビリー・イヤー」として宣言した。 ジュビリーの祝祭は、七年ごとに畑地を休ませ、奴隷を解放し、債務を帳消しにするという古代ヘブライ人の習慣に由来する。 カトリック教会は14世紀にこれを取り入れ、100年ごとに行ってきた。 その後、より多くの人に経験させるために、この特別な祝祭は頻繁に行われることになった。
ローマ法王ヨハネ・パウロ二世は今年3月、グレート・ジュビリーを実行するメッセージを発した。 その核心は「他を許そう、そして他の許しを請おう!」のスローガンに要約されている。 法王は、特定の民族や人種への暴力、移民やロマの人々、子ども、女性、ユダヤ人、キリスト教以外の宗教や文化を持つ人々などへのこれまでの罪について謝罪している。
 グレート・ジュビリーは、貧しい国々の未来を保障するために債務を帳消しにしようという考え方も推進してきた。 世界中のさまざまな教会や団体を巻き込んだ「ジュビリー2000連合」の運動がそれである。
 ジュビリー2000連合は、世界の最貧国が抱える過去の債務において、支払い不可能な債務および支払えたとしても人々の膨大な苦しみを伴うような債務の一度限りの帳消しを提案している。 これは、すべての債務を繰り返し帳消しにするという前例を作るものではなく、むしろ、千年紀を機にしたただ一回限りの行為、債権者も負債者も等しく間違いを犯したのであり、これまでの成行きを水に流すことを示す行為としている。
以上、引用。
しかし、この教会、2000年には間に合わなかったらしい。





トップライト。



ローマに行ったらぜひ立ち寄ってほしい建物。