伝道院の帰りに堀川通りを歩いているとルーバーに囲まれた見慣れない建築が。「龍谷ミュージアム」、設計は日建設計。2010年7月に竣工とのこと。今まで何度も前を通っていたはずなのだが気がつかなかった。
京都迎賓館と同様、いつもの日建設計。ケチをつける理由は何も見当たらないのだが・・・・

龍谷ミュージアムは、世界文化遺産である西本願寺の正面に位置し、歴史ある街並みと調和のとれた端正な外観が特徴です。
施設は、地下1階、地上3階建てで、約1,000平方メートルの展示室と約500平方メートルの収蔵庫を備えており、仏教の起源から現代の仏教までを概観できる展示内容を予定しています。ミュージアムの正面となる堀川通の外壁には、約4,000本のセラミックルーバーによる簾を設け、京都らしいデザインとすると同時に、外壁を太陽光から守り、館内温度の上昇を抑える省エネ機能を備えた造りになっています。
街に開かれたミュージアムを表現するため、堀川通側1階は全面ガラス張りで歩道側からの圧迫感を軽減することができ、入館しやすい環境です。
また、敷地内に堀川通油小路通を東西につなぐ通り抜け路地を設け、路地空間と中庭は心地よい風が通り抜けるオープンスペースとして、来館者や地域の人々の憩いの場として開放します。油小路通側は3層の構成とし、周囲の民家の軒先の高さやスケールに合わせ、街並みに溶け込むようなデザインとしました。
1階入口の門扉やセラミックルーバーによる外壁簾は、西本願寺所蔵の「西本願寺本三十六人家集 素性集」の台紙に描かれた波模様をモチーフとしています。











日建設計といえば菊竹清訓氏のほかにもう一人1928年生まれの建築家を喪っていた。林昌二。日建設計で東の林昌二、西の薬袋公明(みないきみあき)と呼ばれ、日本の建築界をリードしてきた人。新建築1月号には槇文彦氏の弔辞が掲載されている。


新建築 2012年 01月号 [雑誌]

新建築 2012年 01月号 [雑誌]



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