1928ビル(いちきゅうにーはちビル)は、京都市中京区にあるアール・デコ風、鉄筋コンクリート構造3階建ての建造物。1928年竣工。設計は武田五一、施工は大林組京都市登録有形文化財第2号(1983年6月1日登録)。武田による代表的な建築設計作品のひとつとされている。
当初は「京都大毎会館」として建設され、1998年まで毎日新聞社の京都支局として使われた。毎日新聞京都支局が上京区河原町通丸太町上るに移転したあとは、ギャラリー・レストラン・フリースペース(アートコンプレックス1928)などとして活用されている。名前は建築年に由来する。

 当1928ビルは、昭和三年(1928年)武田五一氏の設計により、大阪毎日新聞社京都支局ビルとして建築されました。 社章をモチーフとしたバルコニーの形状や玄関左右のランプカバーのデザイン等に、アール・デコの影響が認められ、意匠史の上からも注目に値する建築物として、京都市登録有形文化財に登録されています。歴史的な建造物が次々と姿を消していく中で、一時は老朽化による解体も心配されましたが、建築家・若林広幸が買取り、耐震壁を補強するなどして保存されることになりました。そして現在、八十年を経た今も建築当時の姿をそのままに残す当ビルは、時間の堆積と共に、独特の文化的雰囲気を醸し出しています。 中でもアーチ型形状をもつホールは、旧くより演劇公演や講演会等、広く市民に利用され親しまれて参りました。1999年、このスペースが、現代の多様なニーズに対応すべく新しい設備を加え、「アートコンプレックス1928」となりました。 「アートコンプレックス1928」は複合的にアートを体験できる「開かれた場」をコンセプトに、意欲的に活動を続けて参ります。

山鉾巡行のあと三条界隈を歩いてみた。武田五一設計の旧毎日新聞京都支局。古いものにはかなわない。ちなみに現在の河原町丸太町にある毎日新聞京都支局の設計も若林広幸氏。中にある同時代ギャラリーは良いギャラリー。