kei-design2007-11-08


構造設計は巨匠木村俊彦先生。先生、かのル・コルビジェ事務所にちょこっと在籍され、帰国後、京都会館熊本県立美術館などを手がけられた前川國男先生の事務所を経て独立。木村先生の手がけられた建築。身近なところでは、京都駅(原 広司)、梅田スカイビル(原 広司)、兵庫県立美術館(安藤忠雄)エトセトラ、エトセトラ。※( )内は意匠設計者。
姉葉事件以降、ようやく一般の人にも、建築設計がどのように行われているか、少しは判って戴けたようだが、小規模な木造住宅を除いて、一人でやっているものはない。大きく分けて、意匠設計、構造設計、機械設備設計、電気設備設計の4部門に分かれる。特に、構造設計の役割は大きい(勿論、設備設計もだが)。伊藤豊雄もF.ゲーリーリベスキンドも構造設計家の協力なしではあのようなアクロバティックな建築は実現できなかった。写真は工事中の美術館だが、あの巨大な額縁を支える鉄骨が、まるで木造の垂木のように華奢に突き出ている。谷口氏の額縁を薄く見せたいという要望に対して出した答えだと思うが、鉄骨を見ているだけで惚れ惚れする。ちなみにこの画像は「新建築別冊・日本建築家シリーズ・木村俊彦」の写真を引用しています。新建築社様。もし不都合がありましたら、直ちに削除いたしますのでご連絡頂きますようお願い申し上げます。
矛盾01:製図の時間では谷を作るなよと言いながら、計画の時間にゲーリーのビルバオを見せて、これはこれでいいんだと言う矛盾。