kei-design2007-11-02


谷口吉生ツアー、東山魁夷せとうち美術館の続き




公園部分よりのアプローチ。立ち木の間に美術館が現れる。




旅行が終わった後で、新建築の2006年1月号を引っ張り出して、谷口氏のコメント改めてを読んでみると、この外壁のスレートは東山画伯の好みだったとのこと。じゃあ、丸亀は,豊田市美術館は何だったのか。石という素材を使いながら、重々しくない。







谷口氏曰く、「(この)建築は海岸線に沿って、平行に立つ2枚の壁によって構成されている。壁の一端には、コンクリートの壁で囲われて内向きの空間である展示ギャラリーを配し、他の一端には、ガラスで囲われて外部に向けて眺望が開けるラウンジ空間を配した。」(新建築2006.1月号より)





エントランス部分。おなじみの低い天井。村野藤吾曰く、「軒は七尺。」

エントランスより東側公園を見る。




設計データ(新建築2006.1月号より)

設計 建築 谷口建築研究所

建築面積:715.16平方メートル 延べ床面積:853.15平方メートル 階数:地上2階

構造;鉄筋コンクリート造 一部鉄骨造

外部仕上   
外壁:アメリカ産スレート(バーモントグリーン)ウォータージェット仕上 t=25  コンクリート打ち放し フッ素樹脂クリア塗装
開口部:ステンレスサッシ  高透過強化ガラスt=15
外構:舗石 花崗岩ジンバブエブラック)バーナー仕上げt=30

内部仕上 
エントランスホール・ラウンジ  床:花崗岩ジンバブエブラック)バーナー仕上げt=30 壁:アメリカ産スレート(バーモントグリーン)ウォータージェット仕上 t=25 天井:PBt=12.5+岩綿吸音板t=12 EP塗装
展示室1 床:イタリア産石英石(ベドニアグレーストーン)水磨仕上t=30 壁:ノンホルマリン合板t=12+ガラスクロスEP 天井:t=12.5+12.5 EP塗装