検討の結果、約150年前、ナポレオン3世下にほぼ現在の姿になった、このルーブル宮や周囲の文脈から考えて、新たに必要なスペース約6万平方メートルを地上部分に建設することは、歴史的、建築的文脈から考えて不可能であった。そこで既存のルーブル宮には手を加えず、エントランスホールを含むパブリックサービスのための施設、作品収蔵庫や管理、セキュリティー施設を、ルーブル宮の中心であるナポレオン広場(現在のピラミッドのある広場)の地下に建設することを提案した。ただそのままでは、地下のエントランスホールは地下鉄の駅のような空間になってしまう。






I.M.ペイは「既存のルーブル宮との調和を考え、現代の、そして最小限のヴォキャブラリーで建築を語る手段」としてガラスのピラミッドを提案し、これによって大空間と自然光とルーブル宮を常に見渡せる大カテドラルのような空間を創造した。このピラミッドの下の大エントランスホールは、広大なルーブル宮の中心に位置して、北、南、東の各つばさへのアプローチが容易になる。
以上「建築文化1989 No.513」(ト蔵正和 I.M.ペイ・アンド・パートナーズ・パリ事務所代表)より引用





ところで「逆さピラミッド」(逆さピラミッドの構造についてはこちら





同じようにして撮ってみた。



ところで映画「ダビンチ・コード」によるとこの下には聖杯が眠っているらしい。